[映画]ゆれる

NHK、「松坂の入札に60億円」というニュースの次が、「2億6000万円もの横領を働いた…」では、もう何が何だか。
貨幣単位が違うんだろうか?


さて、ようやくうちの田舎にも「ゆれる」がやってきました。
香川照之さんがキネ旬のコラムで書きまくっていたため、いやが上にも期待してしまいます。


あらすじを簡単に
父親を嫌って田舎を出た弟・猛。
父親の経営するガソリンスタンドを継ぐため、田舎に残った兄・稔。
2人の仲のいい兄弟が、母親の法事のため久しぶりに出会う。
幼なじみでガソリンスタンドの従業員・智恵子を伴って、渓谷に出かける3人。
そこで事件は起こる。
猛が振り返ると、吊り橋には稔と智恵子が。
吊り橋から落ちていく智恵子、見送る稔。
揺れる吊り橋で何が起こったのか。
事故なのか、それとも殺人なのか。


良い悪いという前にまず、「文学の香り高き作品」という感想。
いわゆる「芥川賞」受賞作的文学性。
もちろんオダギリジョー香川照之という、当代の名映画俳優を主役しているからには、スクリーンに醸し出される雰囲気は端から決まっていたのかもしれません。
映画の表現として、ひとつのスタンダードであり、それでいて映像的に新しい作品。
そういう観点で行くと、文句なしの映画。


でもね、
実はね、


ぼく、芥川賞苦手なんですわ!!!


いや、もどかしいとかそういうんじゃなくて、割りきれなさというか掻痒感というか、
楽しむというより、何か作品から探すことを強いられているような、そんな気になりました。


ですので金額で評価すると(標準1500円)


¥1000


です、ごめんなさい、期待していたぼくにも。


完全に好き嫌いの問題です。
映画世界がお好きな方にはたまらないんだろうと、そんな印象もあります。


ちなみに監督の西川美和さん、大学同級生ですって。
どっかですれ違ってるかも。


…それより、ぼく世代が第一線を形成し始めていることに、ちょっとした焦燥感です。