[映画]ラフ

続けざまに映画をもう一つ。


原作は確かぼくが中学生の時に連載していたんでしょうか。
個人的には、とらえどころがないという意味で、あだち充っぽいマンガだと思っています。
あーみん連れと「終わり方が秀逸」ということで一致した記憶があります。


あらすじを簡単に
二ノ宮亜美と大和圭介はともに和菓子屋の子ども。
商売敵の娘、息子が、同じ高校の水泳部に入部する。
亜美と圭介、そして自由形日本記録保持者の亜美の幼なじみ中西の三角関係を描いた「プールサイドラブストーリー」。


あだち充のマンガのもっとも重要なポイントは紙面を使った「間」の表現です。
本人も落語から学んだ間を大切にしているとインタビューで応えていたことがあります。
で、落語と違い、マンガの間は、読む人が決めることが出来るのです。
そういう意味では映画を見て、ちょっと抵抗がありました。


全12巻をうまくまとめていたと思いますが、亜美と圭介の関係が希薄で、こんなんで想い合うようになるのかな、と疑問でした。
足りないところをマンガを読んだ記憶で補って、勝手に納得してしまったところがあります。
長編マンガの映画化は難しいということでしょうね。


映画最大のセールスポイントは「長澤まさみ」の一言に尽きます。
すんごいです、彼女。
セカチューの時とは比べ物にならないくらいオーラが出てます。
この映画、ストーリー、出来映え如何にかかわらず、長澤を見に行くだけでも十分価値があります。


速水もこみちは、総じてよかったのですが、想像していた圭介よりかっこよさを見せすぎです。
親友とガチで青春論議をするシーン(しかも定番の校舎の屋上で)で、あまりの身長差に笑ってしまいそうになりました。


金額評価は(標準1500円)


¥1500


です。


うち1200円は長澤まさみ代です。
あと、マンガのラストシーンが好きなぼくとしては、映画のラストに納得がいきません。