[時事]ドイツから南アフリカへ サッカー日本代表

漫画雑誌「月刊マガジン」の中程に杉山茂樹さんのサッカーコラムが掲載されていました。
内容は「ドイツW杯『大敗』の総括なしに、日本協会が次のステップを踏み出す理由」です。
非常に面白かったので、一読をお薦めします。


総括がないことについて、日本協会側の理由としては、責任問題があるんでしょう。
4年前、協会会長に就任しようとしていた川淵さんは、監督候補のリストを見せられて「ジーコは載っていないのか」とのたまったそうです。
事実上、ジーコを監督に指名したのは川淵キャプテンです。
やり玉に挙げられるのも当然彼であるべきでしょう。
そう考えると「オシムぽろり」は偶然の産物であるか、疑わしくなりますね。


そして一部のマスコミ。
試合前はさんざん持ち上げていて、あの結果。
テレビのみっともないはしゃぎっぷり、勝てるとうたった新聞。
彼らもまた、責任をとらなくてはなりません。
サッカー専門誌まで行かなくても、ナンバーとかを読めば、どれだけ試合結果を危ぐしていて、ジーコの手腕を疑っていたか分かります。
マスゴミと蔑まれても仕方ない報道もありました。
新しい話題を大きく報道しておけば、視線がそれると考えた人がいたに違い有りません。


それでもトリニダート・トバゴ戦で、500人が総括を求めるデモを行ったそうです。
個人的にやりすぎだとは思いますが、総括がないことには次に進めないのではないでしょうか。
そんな当たり前のことすらできないのであれば、「サッカー協会って政治家と同じだ」とぼくに言われても仕方ないですよ。


代表コンテンツは、協会にとって金の成る木です。
でも、その金は育成、普及、ひいては代表の成長にこそ使われるべきです。
育成方法が悪いのか、指導者が足りないのか、何もなしでいつまでもW杯に出られるような大国ではないんですけどね…。
つい最近まで長い間、日本はW杯と縁がなかった「後進国」であることこそ忘れてはいけないと思います。


ちなみに最近ZAKZAKの代表記事が面白い。
以下に幾つかアドレスを張り付けます。
http://www.zakzak.co.jp/spo/2006_08/s2006081014.html
http://www.zakzak.co.jp/spo/2006_08/s2006080702.html
http://www.zakzak.co.jp/spo/2006_08/s2006080712.html
http://www.zakzak.co.jp/spo/2006_08/s2006080211.html
http://www.zakzak.co.jp/spo/2006_08/s2006081111.html


これまでの代表礼賛を恥じての原稿か、はたまたオシムを嫌うの協会サイドの意をくんでのことか。
考えなしに批判しているようにも取れますが…
次の記事はどうなるでしょうか?