[その他]ロストジェネレーターの憂鬱

きょうが投開票日の参院選で、民主党が戦前議席を割り込み、自民党が盛り返す見込みが濃厚となっています。(午後9時過ぎ現在)
個人的に民主党が負けるのは仕方のないことだと思っていますが、何も叛意を自民党にむけることはないんじゃないかと腹を立てています。


これまでの民主、自民の立場が入れ替わりましたね。
衆院選自民党が勝てば、意趣返しに参院選では民主党が勝つ。
国民のバランス感覚ですね。


そうと分かった上で、自民党が勝ちそうと言う話にこれだけ腹が立つのはなぜだろうかと自己分析してみました。
多分ぼくは、バブル経済を招き、バブル後の経済運営に失敗した自民党が大嫌いなんだと思います。
なぜならぼくは1975年生まれ、1998年大学卒業の、いわゆる「ロストジェネレーション」ですから。


1975年は第2次ベビーブームの直後で、浪人生も含めると、大学受験が最も難しい時期だったと言われました。
バブルで日本が狂乱していたころは中・高生。
田舎にいたぼくに、バブルの恩恵は微塵もありません。


ところが大学に入学してみたらバブルがはじけ、就職するころには「超氷河期」。
人数の多さも相俟って、就職試験は大苦戦が続きました。


もちろん個人の資質が低かったんだろうということは、当時から反省していました。
土台、会社の名前だけで受験していましたからね、こんなやつぼくが面接官でも取りませんもの。


ただ政治が国民の幸せをつくる努力をするものであるなら、ぼくは自民党に邪魔をされこそ、御世話になったことは一度もありません。
これがロストジェネレーター全員に共通するかはわかりませんが、ぼくが自民党を嫌う理由なんだろうと思います。


じゃあ思うように就職できなかったから不幸せか、といえばそうとばかりも言えないのが人生だろうと思っています。
ありがたい話ですがぼくは、3人の子どもに恵まれました。
もしあのまま東京で思うように就職していれば、この人生はなかったんだろうと思えば、帰郷することも悪いことではないと、30をすぎて思えるようになりました。


それらすべて分かったような、大人になったようなふりをしながら、やっぱり自民党が嫌いなんですよね。
きっと政権を奪還しても、ぼくの人生の不幸を増殖するような気がしてなりません。


この参院選が、先の衆院選のただの反動であることを願っています。