[映画]最高の人生の見つけ方

「なじむ」とはこのことだ。


あらすじを簡単に
在学中に彼女の妊娠が分かり、中退。
歴史学の教師になるという夢をあきらめ、自動車整備士として46年間働いたカーターは、ある日がんを宣告される。
時同じく、実業家エドワードも余命6カ月と判明する。
肌の色も性格も、女性に対する指向性、預貯金額も全く違いながら、病院の方針で同室になった2人だが、同じ境遇に意気投合するのに時間はかからなかった。
2人は人生の最期に「棺桶リスト」を作成、やり残した「夢」を一つ一つ叶えていく。



ジャック・ニコルソンってすげーな。
灰汁のある人物をやればピカ一ですね。
もちろんモーガン・フリーマンとの対比があってこそ際だつ個性です。
拝金主義の大金持ちと貧乏工員、白人と黒人、無教養人と教養人、悪人と善人。
単純な対比が反発とそれを乗り越えたときの友情を生む、という典型的なヒューマンドラマですが、ただ割りきった対比ではないというところがとてもうまく、ニコルソンのことをとても好きになります。


監督も2人の魅力を十分に認識しているのでしょう。
ニコルソン、フリーマンそれぞれのアップ、そして世界中にある壮大な景色、2時間の半分がこれらのカットという単純さ。
なのに手抜き感がありません。
最も効果的なカットの使い方をしている熟練の技を感じました。



ストーリー自体に見るべきところはありません。
大きな起伏も、裏切りもありません。
だからといってつまらないということではありません。
破天荒な行動を選んだとしても、自分の人生の延長上にしか自分の末期はないと言うことを教えてくれます。


いや、実にいい映画でした。



金額で評価すると  (標準  ¥1500)



¥2100



です。



男と男がマブになるのに、3カ月も必要がない、ということでしょう。
そして人生は、最期まであきらめてはいけないということでも。



公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/bucketlist/