[映画]陰日向に咲く

劇団ひとりはネタに比べ、フリートークがきついです。



あらすじを簡単に
ギャンブルから足を洗えず借金まみれで、借金取りからオレオレ詐欺をしろと命じられるバス運転手・シンヤ。
かつて漫才師をしていた母親の相方・雷太を探す寿子。
オオボラ吹きのカリスマホームレス・モーゼに出会い、段ボール生活を始めるエリートサラリーマン・リュウタロウ。
25歳の崖っぷちアイドルみゃーこを一途に応援するアイドルオタクゆうすけ。
それぞれの人生が交錯しながらそれぞれの結末に向かってゆるやかに進んでいく。



章立ての物語をクロスオーバーさせる手法はアリモノ。
多分こうなるんだろうな、という予想は的確に当たり、特に大きな驚きはありませんでしたが、それでも楽しめました。


俳優陣の力量だと思います。
特に西田敏行はすごい。
存在感といい腹の出方といい、貫録十分です。
もちろんホームレスなのになぜこんなに色つやがいいのかについての議論はあるでしょうが。
だからこそモーゼの過去とのギャップが激しすぎて「完全に別人じゃん」と思わせられます。
キャスティングに問題ありです。


後、宮崎あおいのかわいさが際だつ際だつ。
多少漫才が下手でも許せます。
なぜ「あんな」雷太にひかれるのか、意味が分かりませんが。



陰があるから日向があり、日向があるから陰もあるというのがコンセプトでしょうが、掘り下げ方が足りない印象。
ジュピターさんの話は大きな陰なわけで、ここをえぐっておけば相当面白かったと思います。
あまりに安易につなげようとして、伏線張り巡らせるのをさぼったね、という感想です。



逆にみゃーこの話はいらない、というかどこにも絡んでこないのが意味不明。
平山あや塚本高史とも好きなタレントなだけに、ここに使われているのが残念でした。



金額で評価すると(標準¥1500)


¥1100


ですか。


コクを求めるのならつらいのですが、飲みやすさはいいんじゃないでしょうか。


公式サイト
http://www.kage-hinata.jp/index.html