[時事]親王殿下の憂鬱

何はともあれ無事の誕生にお祝いを言いたいと思います。
新しい命は新宮はもちろん、どこの家庭に生まれても無条件で尊いものです。
何気にきょう、第一子を産んだ会社の後輩にも、合わせておめでとうです。


さて、親王の誕生で皇室典範の改正論議は完全に火が消えてしまったようです。
麻生大臣だったか、「あと40年は悩まなくてすむね」なる発言をしていました。
まあ、それはそうなんです。
そのころぼくが生きている保証もないんで、ぼくがとやかく言う必要はないんでしょうけどね。


でも、考えなきゃいけないのは、50年後、皇室の男子はこの親王ただ一人になる可能性が高い、ということです。
もちろん、いまから雅子妃、紀子妃が親王を産む可能性はゼロではないでしょうけれど、それはさておきです。


結局問題を先送りしただけなんですよね。
そんでもって、新宮が結婚してさらに産まれた子供が男子となればまた問題を先送りできます。
しかし、果たしてそんな偶然に継承問題を委ねてしまっていいものでしょうか?
国家元首ということは、ぼくらの代表な訳ですよ。
ローマ帝国で言うところの第一市民です。
毎回半丁ばくちをやっているみたいじゃないですか。


紀子妃妊娠前は、皇室典範を改正する最もよい切りだったと思います。
実質的に皇位を継承できる男子が2人(皇太子、秋篠宮両殿下)いる状態だったからです。
皇太子が即位したとき、秋篠宮が皇太子になるか、愛子内親王がその地位につくかの選択ができたのです。
40年後、新宮に男子が誕生しなかった場合、女系容認というただ一つしか選択肢がない状態を防ぐべきだったのではないでしょうか?


残念ながら小泉、安倍(谷垣、麻生であっても)さんらには火中の栗をつつく真似はしたくないようですから、この問題はまるでなかったことになってしまうでしょう。
でも選択をしなかったことで、40年後、新宮がため息を付くようなことがなければいいなあと、一市民として考えるわけです。


この問題に関するぼくの過去の書き込みです、ご参照まで
http://d.hatena.ne.jp/you-sak/20060208
http://d.hatena.ne.jp/you-sak/20060228