[映画]MY BLUEBERRY NIGHTS

恋する惑星」を最後まで見られた人を尊敬します。


あらすじを簡単に
失恋したエリザベスを慰めたのは、カフェオーナー・ジェレミーが焼くブルーベリーパイ。
ジェレミーの優しさに気付きながら、別れた男が忘れられないエリザベスはニューヨークを出て旅に向かう。
メンフィスでは、出て行った妻のことが忘れられない警察官、そして警察官を振り切るようにほかの男と遊ぶ元妻。
ラスベガスでは、ギャンブラーの父親を嫌いながら、ギャンブルでなりわいを立てる女。
人と出会い、また別れ、エリザベスは再びNYを目指す。



ウォン・カーウァイ監督と用心しながら見たためか、ちゃんと最後まで見られたことに感動しました。
その感動が大きすぎて、内容がどうだったか、ちゃんと吟味できていません。


元彼からすぐにジェレミーにいくことが道義的にできない、というのは、アジア人特有の道徳観ではないでしょうか?
ある種のぐずぐず感は日本人にはちゃんと理解できる物です。
人間のOSは、目的地に真っすぐ向かうように造られていないということでしょうが、果たして欧米の人たちはどのようにこの映画を見たんでしょうか、気になります。


ジェレミーとエリザベスの関係がかなり確かな物になったから旅が始まるわけなんですが、エリザベスの依存ぶりはどうなんだろう?
男性としたら「おあずけ」を食らって待ちぼうけ、そんな境遇にがまんできる人とそうでない人がいるはずです。
もしエリザベスが旅から戻って、ジェレミーがいなかったら、あるいはジェレミーが元サヤに収まっていたら、それをちゃんと理解するだけの決心があったとはとても思えませんでした。
また旅にでも出るつもりだったのでしょうか?
それはノラ・ジョーンズの演技のせいかもしれません。


というか、ノラ・ジョーンズがちゃんとした演技をするのは初めてだそうです。
悲しいかな役柄としてまず振られる、というマイナスからはいるため、どうにもかわいさが半減。
個人的には警察官と元妻の物語に最も興味を引かれたし、レイチェル・ワイズの美しさに惚れました。


しかし、ナタリー・ポートマンはどこへ行くんでしょう?
いつまでたっても「レオン」の愛らしさのイメージがついてまわる、コリー・フェルドマン、あるいは大五郎のような役者人生ですね。



金額で評価すると   (標準  ¥1500)



¥1100



でしょうか。



恋する惑星」がだめだった人にはぜひ見てもらいたい作品でした。



公式サイト
http://www.blueberry-movie.com/main.html