[映画]バンテージ・ポイント
ユニコーンの「おかしな2人」という楽曲を思い出しました。
あらすじを簡単に
スペイン・サラマンカで開催されるテロ撲滅国際サミットの席上、米大統領が射殺されてしまう。
狙撃の瞬間を目撃したのは8人。
国籍も性別も、職業もことなる彼らの視点は微妙にことなっていた。
1人のシークレットサービスが、8つのカンバスを縫い合わせながら真相究明に乗り出した。
大統領暗殺前の午前11時59分57秒からの8つの物語をオムニバスのように順番に映し、それが少しずつ解決に向かって伸びています。
まるで螺旋階段ですね、最後には地上に降り立つことができます。
だからといってくどいわけではなく、見えなかった物が徐々に見え始め、観客が事件を解決するような、手取り足取りの念の入ったリードが物語を分かりやすくさせてくれています。
もちろん、そんな先導を、うざいと感じる人もいるかもしれませんが、ぼく的には楽しめました。
ただ、シークレットサービス演じるデニス・クエイドがあまりに印象に残らない姿形なため、感情移入が全くできませんでした。
この人かつてのメグ・ライアンのダンナさんで、大好きな「エニー・ギブン・サンデー」に出てたはずなのに、初見かと思いましたもの。
もかつて大統領を狙撃から救った「英雄」の復帰戦なのに、シークレットサービス内での立場が微妙だと感じたのはぼくだけでしょうか?
なんだか「普通の人」が普通に事件解決に乗り出して、最後、ラッキーで大団円、という印象があります。
フォレスト・ウィテカーがいい役をやっているんですが、アミン大統領の印象が強すぎるせいか、「そろそろ大どんでん返しがあるだろう」と斜に構えてしまったのが肩すかしでした。
金額で評価すると (標準 ¥1500)
¥1700
ですね。
物語の構成のおもしろさだけでの評価です。
俳優の個性は、余り必要ないのでしょうね。
よくも悪くもケビン・スペイシーの快演が光る「ユージュアル・サスペクツ」を超えられる物ではないようです。