[映画]once ダブリンの街角で

ハンディーカムの映像を見ると、酔いそうになりません?


あらすじを簡単に
ストリートミュージシャンチェコから移住してきた花売りの女性が、ダブリンの街角で出会う。
昼間と打って変わり、ミュージシャンがかき鳴らすオリジナルソングに、女性は好感を抱く。
チェコで彼女はバイオリニストだった父親から手ほどきを受け、ピアノを学んでいた。
2人の出会いが未完成だった楽曲を完成させ、ミュージシャンは再び、ロンドンで勝負しようと決意するのだった。



楽曲がすごい。
ストーリーをどうこういうより、聞いているだけで幸せになります。
アマデウス」のラストを飾る「レクイエム」にもびびりましたが、それを上回りました。
ここまで「聞ける」映画は初めてです。


インスパイアしあう関係が2人を近づける物語は数あるのですが、ちゃんと才能を描けて裏付けができているだけに、触れあう姿がごく自然。
レコーディングの最中、暗室の中ピアノを奏でる女性によりそうミュージシャンの姿は、10年以上前を思い出して胸が熱く、悲しくもさせられました。
2人に「役名」がないのも、観客の感情移入を容易にするためのツールになっています。
構成力を感じました。



それだけにそれぞれが「元サヤ」に帰ってしまうラストに不満です。
「マイフェアレディー」くらい年齢差があってもハッピーエンドなのに。
ラストシーンで「ヲイヲイ」と突っ込んでしまいました。
ときには「ベタ」も大切だと思いますよ。



ハンディーカムの映像でざらつきを演出するのも、プライベートビデオを連想させて面白いと思いました。
個人的には総じて高評価です。


金額で評価すると(標準 ¥1500として)



¥2300


です。



つうか女性役のマルケタ・イルグロヴァ、かわいすぎ。



公式サイト
http://www.oncethemovie.jp/