[映画]タロットカード殺人事件

ウディ・アレン作品は初見です。
「言い訳」を見てしまうと、とりつかれるような気がして。


あらすじを簡単に
ロンドンに「現代の切り裂きジャック」が現れる。
狙われるのはブルネットの若い女性ばかりで、現場にはタロットカードが1枚残される。
「三途の川」で容疑者が大実業家のピーター・ライモンだと聞きつけた敏腕記者が死後の世界を脱走、ジャーナリスト志望の女子大生にスクープを伝える。
サンドラは真相を暴くため、その場に居合わせた奇術師・スプレンディーニと行動をともにし、ライモンに接近する。



正直、この作品のテーマが分かりませんでした。
謎解きでもなければ恋愛でもない。
強いて言えば、スカーレット・ヨハンソンを見るための映画でしょうか。


結末を見て、「なら、他の何人もの被害者は誰に殺されたのか」と思いましたが、行き詰まるごとに幽霊が現れ、超常的な観点から次の行動を指示してくれるのを見ると、映画の主題は殺人事件にはないようです。


アレン好きの人なら、サンドラとスプレンディーニの会話でぐんぐん進んでいくストーリー展開を楽しめたかも知れません。
スプレンディーニはいなくていいんじゃないか、と思ったぼくには、2人のやりとりをただ眺めていた、という感じです。
これがロビン・ウィリアムスなら、また違った感想を持ったでしょう、善し悪しは別としてでしょうが。


ただヨハンソンは極上。
画面を眺めるのが楽しくて楽しくて。
スプレンディーニが車事故を起こす結末は、ブラックコメディーの真骨頂を見た感じです。


金額で評価すると(標準¥1500)


¥1500


です。


イギリス式シニカルコメディーを見に行くつもりで映画館に出掛ければ存分に楽しめそうです。



公式サイト
http://www.wisepolicy.com/scoop/